昨今、ハーブ栽培に興味を持ち始めた管理人。
葉っぱだけでなく食べられるものも育てたいなーということでワイルドストロベリー栽培を開始してみました。
ワイルドストロベリーについて
まず、ワイルドストロベリーとは何ぞやという話。
ワイルドストロベリーは、バラ科、バラ亜科、イチゴ属に属している植物で、主にFragaria vescaの学名で呼ばれているものを指すようです。
一般的なイチゴである栽培イチゴ(Fragaria ananassa)もイチゴ属なので、ワイルドストロベリーは一般的なイチゴと同じ属に含まれる別種ということになります。
イチゴにはもともと野生種がありましてそれが野生やら人為的に交配されていき、最終的にバージニアイチゴ(Fragaria virginiana)とチリイチゴ(Fragaria chiloensis)を交配して栽培イチゴ(Fragaria ananassa)が生まれました。

参照:Pixabay
ワイルドストロベリーは耐寒性の多年草で、栽培イチゴよりも株が小さく葉も繊細です。
果実は栽培イチゴを少々細長くした形をしており、大きさは人差し指の先くらいです。果実は栽培イチゴほど膨らまないので種の存在感が目立ちます。
味の特徴は栽培イチゴよりも酸味が強く水分も少ないですが、香りの成分を多く含んでいるのでよく香ります。
ちなみに、同じイチゴと名の付くものにキイチゴやヘビイチゴ等がありますが、それらは属が異なります。
キイチゴはキイチゴ属、ヘビイチゴはキジムシロ属に属しています。
今回ワイルドストロベリー栽培にあたって、「ミグノネッテ」という品種を購入しました。ヨーロッパ原産の古くからある品種です。
成長記録
植え付け (2021/2/11)
寒さも厳しい2月、ワイルドストロベリーをポットで購入しました。
葉は栽培イチゴと比べるとやはり繊細な印象で、色も薄いです。
葉の表面には少しだけ毛が生えています。
株元からは新しい葉が伸びかけていました。
新しい葉はなんとなく三つ葉に似ています。
ポットから抜いてみました。細くて柔らかい根です。
ワイルドストロベリーは浅根性らしいのでなるほどといった感じです。
腐葉土と赤玉土とヤシガラをミックスした用土に元肥を入れて植え付けました。
鉢の大きさは6号です。
鉢増ししなければいけないほど株はおおきくなるんでしょうかね。
耐寒性があるので真冬のベランダで日光を当てながら管理していきます。
植え付けから1か月 葉が増えた (2021/3/16)
植え付けから1か月経ちました。
株は無事根付いてくれたようで、随分と葉の数が増えました。
ボリュームある黄緑色の葉が綺麗です。
株の中心部から花芽のようなものが出てきました。間もなく花が咲きそうです。
植え付けから1か月半 開花 (2021/3/23)
1週間ほど経って、花が咲きました。花びらの数は5枚、たまに6枚のものもあった気がします。
花びらはうねらずに平らで栽培イチゴより薄いです。
中央にめしべとおしべ部分があるのでおしべの花粉をめしべにこすりつけておきました。5階のベランダであまり虫もいないのでこうしないと受粉しないのです…。
こちらは栽培イチゴの花。ワイルドストロベリーに比べて全体的にたくましいです。
特にがくの部分の大きさが印象的です。
植え付けから2か月 実が大きくなってきた (2021/4/6)
受粉から約2週間、実が大きくなってきました。
栽培イチゴだと受粉後すぐに果肉の部分がむくっと膨らんでくるのですが、ワイルドストロベリーは果肉部分が小さいためほぼ表面が種に覆われている状態です。
ほかの果実も続々と大きくなってきています。
植え付けから2か月半 収穫 (2021/4/22)
さらに2週間後、果実が真っ赤になったので収穫します。大きさはやはり人差し指の先くらいでかなり小ぶりです。
香りの良い品種だけあって、栽培イチゴよりももっとはっきり香ります。
香りの質もちょっと違うような気がします。
その後も続々と実をつけています。
この時期を書いている時点で5月末なのですがまだまだ実がなりそうです。
さてお味は
真っ赤に実ったワイルドストロベリー、とても甘い香りがしてさぞ甘いのだろうなあとおもって口に入れてみたのですが、これが結構酸っぱいです。
全然食べられないほどではないのですが、普通のイチゴと比べてしまうのでイチゴ食べるんだったら普通のイチゴでいいかなあ…という気持ちになります。
ですので、管理人としては生食よりもジャムにしたり、ドライにしてしまうのがいいと思います。
こちらは実を半分に切って半生状態にしたもの。色は若干黒ずみましたがが依然とてもいい香りがします。
味は生食の時よりも酸味が和らいでいておいしく感じました。香りがいいのでハーブティーに入れてもいいんじゃないでしょうか。
まだまだ株が小さくて収穫量も少ないのでジャムなどを作るのにはボリュームが足りません。多年草なので年数をかけて大きくしていこうと思います。
どうやら葉もハーブティーとして飲めるらしいので実がひと段落したらお茶にしてみようと思います。
今回はここまでです。
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