前回の記事で受粉を行ったシンニンギア 断崖の女王。
今回は受粉後の様子と種まきについての記録です。前回の記事はこちら。
種の収穫
2020年5月初旬 結実した!
4月の初旬に受粉作業をした断崖の女王、その後ひと月ほど経ちました。
花はすっかり枯れ、雌しべの柱頭部分のみが茶色く枯れて残っています。
雌しべの元の部分を見てみると、なにやら膨らみがあり、切れ目が入っています。
これは種が入っていそうです。
種が入った鞘部分を揺すると中から粉状の茶色の種が大量に出てきました。
塊根のイメージが強いので種がこんなに小さいのは意外な気がしました。
原生地のブラジル パラナ州は年間の降水量が200mmほどで結構な乾燥状態にあります。
乾燥した気候では種を乾燥から守るために殻が厚く種自体も大きめになりそうなものですが。
種を小型化して数多く作ることで生き残りを図っているのでしょうか。
種はひとまずビニール袋に入れて保管しておきます。
まき時は暖かい時期ならいつでもといった感じなので折をみて蒔いてみようと思います。
種まき
折をみて種まきをするつもりが夏が終わってしまいました。
来年の春を待っていたら完全に種の存在を忘れそうなので、秋口ですが種まきしていきたいと思います。
2020/10/19 種まき
ポットに種まき用の土を入れ、種をパラパラと蒔いてその上から薄く土をかぶせ、水をかけます。
種が小さすぎてどこに蒔いたのかいくつ蒔いたのか全くわからない状況です。
もしかしたら100個とか撒かれているかもしれません。
土が湿った状態を保つ程度に水やりを行います。
設置場所は明るい窓辺です。
2020/10/25 なんかカビた
種まきから約1週間後。
土の上にポツポツと白いものが発生してきました。
発芽したのかと思ってよく見てみるとこれはカビのようですね。
少し湿度が高すぎたのかもしれません。
見えるカビだけ取り除き、引き続き発芽を待ちます。
2020/10/28 発芽
カビを確認してから3日後、土から緑色の芽が顔を出しました。
カビが出たのでもうだめかと思っていたのですが意外とたくましいです。
それにしても新芽はかなり小さいです。葉の大きさは0.5ミリもありません。
しかし芽がかなり密に出てきている気がします。種が粉状なので密集してしまったようです。
これから冬ですしこの大きさの芽がどれくらい生き残ってくれるのか不安になります。
2021/1/26 本葉が出てきた
発芽から3ヶ月後です。双葉の間から本葉が出てきました。
葉の大きさも大きいもので1ミリに達しようかというところでまだ毛は生えていません。根本に塊根部分はまだ見当たりません。
夏だったらもう毛の生えた葉が出てきたりするようですから成長はかなーりゆっくりなのですが、着実に成長しています。
3マス分蒔いてみているのですがどれも結構密に生えています。
こころなしか芽の数が減ってきているように感じますが、管理人が想像していたよりよっぽど生き残ってくれています。
この先暖かい時期に入ってきたらめざましく成長してくれることでしょう。
それまではとにかく枯らさないように育てていきます。
本体の様子に戻って…
2021/2/20 去年の葉を切除
種まきやらしている間、本体は放置気味だったのですが室内の窓際で元気にしていてくれました。
秋口までは春の種ができた姿とほぼ変わらず。
年末ぐらいからさすがに葉がしわしわしてきました。
年始くらいから1本だけ新芽が伸びていました。
新芽の成長を考えると早めに古い葉は切ってしまったほうがいいのですがいつも可哀想で残してしまいます。
まあ…もういいかということで古い葉をカットしました。
芋部分には新芽のもととなるふわふわがたくさん見えます。
さて、鉢も窮屈そうなのでこの新芽が伸びてくる前に植え替えをしなければ。
(とか言っている間に去年は植え替えを忘れた)
今回はここまでです。次回に続きます。
コメント