パフィオペディラムの交配の仕方を教わった
先日世界らん展2020に行った折、望月蘭園の方にパフィオの交配の仕方について教えていただきました。
簡単に言うと…
受粉させる時期さえ間違わなければ7割くらいは成功するとかしないとか。
ずい柱はリップと呼ばれる袋になっている部分の付け根にあり、蓋のような花びらでおおわれています。
しかしながら管理人、今まで交配というとハオルチアしかやったことがありません。そしてハオルチアの交配の成功率も結構低かったりします…。

そんな感じなので交配というものには高いハードルを感じているのですがせっかく教えていただいたので挑戦してみることにしました。
交配するパフィオの紹介
今回交配するのはこちらのパフィオ。こちらの花に花粉をつけていきます。
世界らん展で買ってきた子です。少し赤みがかかった黄色をベースに白いラインが入っています。
左右の花びらがひだひだになっているのもまた素敵。
フォルムが美しいですねえ~。
品種の札には「True LOVE#3 × Yosemite Moon C.H#5」とあります。望月蘭園さんで作出された子でしょうか。
ちなみに掛け合わせ元の「Yosemite Moon」はこんな感じの花。形や色のベースになっている気がする。
掛け合わせた方の「True Love」ですが、同名のものが見つからず…
それっぽい名前ですとこの「True Love Yukiko」という品種はなんとか発見しました。果たしてこれなんでしょうか。
花びらの赤み要素がないのでこの子じゃないかもしれません。それか先々代の特徴が出たりしたのか…?
こうして親の代と思われる品種を見てみると、今回購入してきた子はなんとなーーーく花の良い特徴を抽出したような形をしています。
同じ親を交配してもかなり子にはかなりの種類の色や形が出るらしく、良いものを選抜する作業を行うそう。今回購入したこの子選び抜かれたエリートなんですね。
掛け合わせる花粉は「Wardii」のもの。なんと、売り場にあった花の花粉を取ってくださいました(笑)
なんかねとねとした物体です。
「Wardii」の花はこんな感じ。
随分タイプの違う2種の掛け合わせになりますが果たしてどんな花が咲くのでしょうか。
そもそも種はできるのか!
交配していこう
交配の前にひとつチェック。
どうやら交配には適した株というものがあるようで、それは花の付いている茎の部分が十分に太い株なんだそうです。
今回譲ってもらった子はまあまあの太さです!これはいけるか…?
交配作業に入ります。
パフィオのずい柱の雌しべ部分、写真で赤く示したところに花粉をつけていきます。
本来なら受粉しやすいようにリップ(手前の袋のようになっている部分)をちぎるのですが、花がキレイでちぎるのが可哀想だったのでピンセットで花粉を擦り付けていくことにしました。
おそらくうまくいったはず。…はず。
(こういうことしてるから失敗が多いんだ…)
続いて花粉を回収します。
この花粉を世界らん展で一緒に買ってきた「北斗星」に付ける予定!北斗星はまだ花が咲いていないのでしばらく保存しておきます。

花粉は袋に入れて冷蔵庫でしばらくもつとのこと。ちょっと驚きです。
以上で今回の交配作業は終了です。
しばらくは室内の人工光下で管理し、種ができるのを待ちたいと思います。
今後の記事が更新されなかったら察してください。
今回はここまでです。次回に続きます。

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