台湾からパイナップルが来ると聞いて
今年の春先、こんなニュースが一部界隈で話題になりました。
それは、「台湾のうまいパイナップルが日本に来るぞ!」というもの。
今まで台湾のパイナップルの一番の輸出先は中国でしたが、中国側が「自国の作物に影響を及ぼしかねない害虫が確認された」として輸入禁止措置を取りました。まあ、害虫ではなく政治的な理由ともいわれておりますがそれは置いておいて。
というわけで、行き場を失った台湾のパイナップルが大量に日本に輸入されることになりました。
これはぜひ食べてそして育ててみることにしましょう。
台湾のパイナップルについて
さて、まずは台湾について少々紹介します。下に示したのは台湾の地図です。
台湾の右側を見ると石垣島やら宮古島が見えますので位置的には沖縄よりもっと南。気候的には亜熱帯と熱帯にまたがっています。

googlemapより
その温暖な気候ゆえに果物栽培が盛んです。パイナップルはじめ、マンゴーやライチ、その他あまり知られていませんがシャカトウやレンブなどなど実に様々なフルーツが栽培されています。
パイナップルでいうと、南投県、嘉義県、台南市、高雄市、屏東県あたりの栽培が盛んです。地図でいうと真ん中より下あたり一帯になります。
熱帯といえども四季はあるので作物に旬の概念があり、パイナップルは5,6月あたりが旬となっています。
さて、ひとまとめにパイナップルといってもその品種は様々です。
UrbanLife Health 健康新態度さんのFB投稿で品種がシェアされていたので貼り付けておきます。
翻訳をかけてみるとどうやらこんな感じらしいです。間違っていたらすみません。
酸度が低いほど甘みが強くなります。
- 釋迦鳳梨 酸度約0.43% スナックパイン的に手でちぎれる
- 蘋果鳳梨 酸度約0.34% リンゴの香りがする
- 香水鳳梨 酸度約0.57% 変わった香りで繊維が少ない
- 冬蜜鳳梨 酸度約0.27% 冬に繊維質が多くなる
- 金鑽鳳梨 酸度約0.28% 台湾でのシェア8割のメイン品種
- 蜜寶鳳梨 酸度約0.46% 自然農法や有機栽培に適する
- 牛奶鳳梨 酸度約0.50﹪ 果実が白くミルク香がある
- 黃金鳳梨 酸度0.63% 果実の色と味が濃い
こちらのページにも品種についてもうちょっと詳しく書かれています(※日本語ではありませんので雰囲気で読んでください)。
そして、日本に輸入されてくるパイナップルは以下の記事によると「金鑽鳳梨」のようです。
屏東産パイナップル、日本大手スーパーへの販売量が倍増の見通し/台湾
台湾での生産シェアの8割を占め、繊維質が柔らかく芯まで食べられる品種となっています。
今回食べられそうなのは金鑽鳳梨ですが、白いパイナップルもいつか食べてみたいです。
栽培開始
水挿し開始(2021/5/6)
こちら、近所の八百屋で仕入れてきた台湾パイナップルです。
実の部分の縦の長さ20センチ弱。綺麗な黄色をしています。
芯までおいしくいただけたのでやはり品種は金鑽鳳梨でしょう。
ヘタ部分を残しまして。
下の部分の葉をいくらかむしります。
プラカップに割り箸を渡してヘタが浮くようにします。
カップの中には発根を促進するメネデールの希釈液を入れ、室内で管理します。
水が汚れてきたら水を取り替えるようにします。
見た感じ葉もしわしわだしここから生きてくれるのか不安です。
開始から1か月半後(2021/6/19)
開始からひと月以上経っても一向に根が出ませんでしたが、ヘタは枯れないので生きてはいるんだろうなと思いつつお世話をしていたところ…
水から上げてみるとなんと根が生えていました!
真っ白くてきれいな根で、表面には毛が生えています。
過去の写真と比べてみると、ヘタ自体もなにやら元気そうに育っていました。
日々これだけを眺めているとその変化に気が付きませんでした…。
南国の植物なので、夏が近づき気温が30度近くになった今、やっと根も動き出したんでしょうかね。
ほかの部分からも根が出そうな兆候が見られるのでしばらくはこのまま管理していこうと思います。
根がある程度充実してきたら土に植え付けていく予定です。
今回はここまでです。次回に続きます。

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