前回の記事で台湾の金鑽パインのヘタからの発根を確認しました。

本記事では金鑽パインのその後の成長と、新たにお迎えしたミルクパインの成長を綴ります。
成長記録
新芽?(2021/6/29)
発根から10日。引き続き水耕栽培中です。発根した根はさらに長く伸びています。
根の近くに根ではない何かが発生してきました。見た感じ葉のように見えます。
もしかしてここから枝分かれとかするんでしょうか。
株の上部はというと、新しい芽が2つほど顔を出しています。
パインの成長点は一つだった気がするんですが、もしかしてこれは多頭で実が2つ実るやつなんでしょうか。それか一つは枯れるのか…?根元からも芽っぽいものが出てきているし。
パインは花が咲いて結実する頃になると裔芽(えいが)と呼ばれる芽のようなものが実の根元から出てくるそうです。
それに似ていますが実はついていないので別のものな気がします。しばらく成長を見守ってみることにします。
植え付け(2021/7/13)
7月も半ばになってきました。1本だった根は随分と増えまして、確認できるだけでも5本に。
そろそろ植え付けても良さそうなので、ベラボン用土に元肥としてマグアンプKを入れまして、
根を観察しやすいように底に穴をあけたプラコップに植え付けていきます。
上から見たところ。2つの芽がすくすくと育っています。
外側から確認できる根。これがモリモリに張ってくれると嬉しいのですが。
ところで、この管理人やたらベラボン使うなとお思いの方もいらっしゃると思います。
ベラボンを使用する理由は2つあって、南国植物は冬室内に取り込むため虫をわきにくくしたいのと、根の成長を促進したいからです。
外置きの植物には普通に培養土とか使っています。
ミルクパインをゲット
と、ここから話題変わりまして、タイトルにもありましたミルクパインの話に移ります。
7月某日、管理人は赤レンガ倉庫で行われていた台湾祭へ行ってきました。
台湾夜市の料理のお店がたくさん並ぶこの楽しいイベント、なんと入場券に噂のミルクパインがついてきます。
こちらがミルクパイン。金鑽パインよりも皮の緑色が濃いです。単純に熟してないだけかもしれませんが。
こちらは金鑽パイン。ミルクパインに比べて果皮がとげとげしくて持つと痛い。
ミルクパインを切ってみます。
ミルクパインの名前の由来は果肉が白く、香りが牛乳っぽいためだそうですが、切ってみると確かに果肉が真っ白です。
香りはというと…牛乳というか、なんとなくドリアンのような香り。普通のパインとは少し違います。
お味は甘いには甘いのですが、金鑽パインのほうが断然甘い。
ミルクパインの触れ込みを見ると濃厚な甘さとあったので、やはり熟していない状態で収穫されているような気がします。
あと、珍しく実に種が入っていました。植えても芽が出なさそうな種でしたが。
と、思っていたある日、近所のスーパーでなんと割と熟したミルクパインが売っていました。
まっ黄色ではないですが、台湾祭でもらったものと比べると黄色め。
カットしてみると、実の色も黄色みを帯びています。
お味はというと、とても味が濃いです。甘みと酸味がぎっちりと詰まっています。
金鑽パインは酸味が少なく甘みがとにかく強かったので、結構な違いを感じました。
ただ、熟しているからなのか仕入れたお店の問題なのか、実が傷んでいる箇所が多かったように思います。
パインは追熟しないので、熟したものを食べるには熟した状態で収穫をしないといけません。そうなると輸送時に傷がつくリスクも上がってしまいますね…。
ミルクパイン成長記録
というわけで、せっかくミルクパインも手に入ったので育てていきたいと思います。
金鑽パインと同じく実の部分を切除し、下の葉をむしってメネデール希釈液に漬けます。
これが7月26日。
なんと、その5日後の8月1日には根がかなり立派に伸びました。
おそらく夏で気温が高いことと、ヘタの部分がたくましかったためかなあと。金鑽パインは1か月かかったのに…
というわけでミルクパインもベラボンに植え付け、金鑽パインと並べてみました。
並べてみるとミルクパインのたくましさが際立ちます。
種もあったし、ミルクパインはどっちか言うと原種に近い品種なのかもしれません。
まだまだ暑いのでしばらくはベランダでの管理をしていきたいと思います。
うまくいけば3年での結実になる予定。栽培スペースがおおいに問題になりそうです。
台湾パインの品種について
今回の台湾パインの輸入において、管理人は金鑽パインとミルクパインの2品種を食べる機会がありましたが、台湾にはまだまだ様々なパインの品種があるようです。
こちら↑の記事によると、金鑽パインは台農17号、ミルクパインはハワイから持ち込まれた品種を改良したもので台農20号とされています。
現在、台農21号の「黃金鳳梨」が金鑽パインよりもさらに糖度が高く、台湾で人気を集めているそうです。日本に輸入されるのを楽しみに待ちたいと思います。
というわけで今回はここまでです。次回に続きます。
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