スーパーの山うどを挿し木してみた観察記録 ~失敗~

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実験

春の味覚 うどについて

長い冬も終わり、季節はいよいよ春。

この季節にはこの季節にしか食べられない味覚があります。

その中の一つがうど。心地よい苦みとシャキシャキした歯ごたえが特徴の山菜です。

市販されているものは長さ30~40センチ、表面に細かな毛が生えています。

山うど

 

うどは、ウコギ科タラノキ属の多年草です。まさかの草です。

うどの大木という言葉があるので大きくなりそうなイメージがありますが、大きくなっても3mくらいにしかならないようです。

冬は地上部が枯れ、春になると新芽が芽吹いてきます。その新芽を柔らかいうちに食用にしたのがうどになります。

ちなみに、地上で栽培したものを「山うど」、地下のムロで栽培した真っ白いものを「うど」と呼ぶようです。今回スーパーで買ってきたものは緑色なので「山うど」になります。

 

挿し木していこう

さて、何やら根が出そうなものを見ると出させずにいられないのが管理人の悪い癖です。

今回はこのうどを挿し木してみることにしました。

しかし、先人の事例を見てもうどの挿し木を成功させるのは難しいようです。地上部の節から新芽は出てくるものの根がなかなか出ず、そのうち腐ってしまうのだとか。

というわけなので、挿し穂を長いこと腐らせないように対策をしつつ挑戦していきたいと思います。

 

挿し穂を腐らせないための対策

挿し木を腐らせないために気を付けることは、なるべく雑菌を挿し穂に入れないことです。

この辺りを気を付けていきたいと思います。

まあ気を付けたとしても失敗して腐る可能性のほうが高い気はしています。

切り口を殺菌する

まず切り口の殺菌ですが、カットする際に清潔な刃物を使います。

また、切り口から雑菌が入り込まないように癒合剤で切り口をふさいでしまいます。

殺菌剤入りの癒合剤ならなおよしです。こちらのトップジンmは殺菌剤入りなのでおすすめ。

清潔な土を使う

当然ながら挿す土が雑菌だらけだったら早々に腐る可能性が高まります。

どこがいいとかは正直わかっていませんのでせめて新しい差し芽用の土を使うことにしました。

水管理をいい感じにする

挿し木なので水は切らしてはいけないのですが、正直うどは水分が多く、あまりべちゃべちゃにしておくと早々に腐ってしまいそうです。

ですので、べちゃべちゃではない湿り気、くらいを目安に管理していこうと思います。

 

挿し木開始(2021/3/18)

今回挿し木するのはこちらのうど。スーパーで売れ残っていて120円でした。

山うど

 

根本部分を挿し木用に清潔な包丁で切り取りました。

節は2節分(ひょっとして3節ある?)です。

 

発根を促進するためにメネデール希釈液に1時間ほどつけておきます。

 

さらに発根促進のために切り口にルートンを塗り付けます。

加減がわかりませんがまあこんなもんで。節から根が出てくるという情報もありますがここに塗っていいんだろうか…?

 

上から2番目の節が埋まるように挿し芽用の土に挿しました。

 

切り口に隙間のないようにべったりとトップジンmペーストを塗ります。

トップジンmペーストは結構べたべたしていますが乾くと固く半透明になり、切り口を雑菌からガードしてくれるはずです。

 

鉢は室内の明るい窓際で管理します。

 

観察日記

植え付け後14日後(2021/4/1)わき芽が伸びてきた

挿し木開始してから2週間経ちました。

その間ほとんどに変化はありませんでしたが、ここ数日で切り口の下の芽が少々伸びてきました。

このままわき芽が茎となって伸びてその先に葉が開いたりするんでしょうか。

うど挿し木

 

トップジンを塗ったところは固まりましたが依然オレンジ色のままです。

外にある植物に塗ったところは間もなく白っぽい半透明な色になったのですが。

 

植え付け17日後(2021/4/4)茎が茶色くなってきた…?

わき芽も伸びてきたし生育は順調…と思っていたらトラブルの予感です。

わき芽の反対側に当たる部分が茶色くへこんできてしまいました。

 

茎は植え付け時よりも水分が抜けて若干柔らかくなってきているものの、腐ってぶよぶよしているというわけでもありません。

このままもってくれるといいのですが…雲行きが怪しいです。

 

わき芽はというと…3日前より少々成長が見られます。

 

植え付け21日後(2021/4/8)ダメな気がするー

アカン…新芽が枯れてきてしまいました…。

茎も全体的に茶色くしぼんできておりまして、終わりに向かっている気配がビンビンします。

 

植え付け26日後(2021/4/13)終わりを感じる

さらに5日後。いよいよアカン感じになってきました。

茶色い部分が広がってさらにへこんできています。

 

 

しかし、枯れたと思われた新芽の中から新たな芽が出てきていました。

これはまさか…育つのか…?

 

植え付け33日後(2021/4/20)やっぱりだめっぽい

希望が見えたと思われた新芽ですがやはり枯れてきてしまいました。

全体的にしわしわになってしまった…。

 

植え付け43日後(2021/4/30)だめでした

さらに10日後、挿し穂はすっかり枯れ果ててしまいました…。

全体が茶色くなり、水分が抜けてしわしわに。

 

土の中の部分も黒ずんでしまい、腐っているようにも見えます。

 

これ以上観察しても復活は望めなさそうなので、挿し木の実験はここまでにしたいと思います。

 

まとめ

うどの挿し木を初めてやってみましたが、見事に失敗しました

根っこは一切出ず、挿し穂から出ている芽も大して育たず…なんというか全然ダメでした。

釈然としないので失敗した原因を調べてみると、こちらのレポートにたどり着きました。

 

半緑化茎利用によるウド根株の養成ー東北農業研究

こちらはうどを上部、中間、下部に分けて茎挿しし、発根させて親株とする試みです。

2月末と3月下旬に2回挿し木を行っています。

結果はというと、部分的には中間部分を2節以上で挿したもの、時期的には2月末に挿したもののほうが発根率が良かったそうです。

 

今回管理人が行った挿し木は、うどの下部を3月末に挿し木し、しかも暖かい室内管理をしてしまったために発根に至らなかったのかなと考えました。

ほかにも原因はありそうですが、もし次回やるんだったらもっと早い時期にトライしてみるといいかもしれません。

まあまともに増やすなら株分けか種まきが確実かと思います。

 

本実験は以上になります。

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