サラダやお鍋に広く使え、水に浸けておけば再度収穫できる豆苗。
今回は、その豆苗を使って日なた(=明るい場所)と日陰(=暗い場所)で植物の生育がどう違ってくるのか実験をしてみました。
実験で確かめること
一度芽をカットした豆苗を、明るい場所と暗い場所に置いて生育させた場合、見た目と重量がどのように違ってくるのか。
実験の準備
使用する株
脇芽の上あたりでカットした豆苗を2つに分割。分割した株の重量はほぼ同じ。
明るい場所に置く株をA株、くらい場所に置く株をB株とする。
株の置き場と照度
A株とB株をそれぞれ明るい場所と暗い場所に置き、水を与えながら生育させる。
(画像左がA株、右がB株。ごちゃごちゃしているのは気にしないでください…。)
明るい、暗いは照度(ルクス)によるものとし、スマホのアプリで計測する。
実験期間
実験期間は豆苗が美味しく食べられそうな限界まで(曖昧)。
記録の方法
期間終了後に株の長さと生育した分の重量を測定する。
実験開始
1日目
A株B株それぞれ容器に入れました。株の背の高さは9センチ弱です。
11日後
11日後。
見た目に大きな変化が出ました。
A株のほうが葉が出ている節とその上の葉までの茎が短く、葉も大きく育っています。B株はいわゆる徒長している状態です。
葉の色もA株のほうが濃いように思います。
背の高さはA株が23センチ、B株が30センチほどになっています。
15日後 収穫
11日の特徴を残したまま、それぞれ背が伸びました。
A株は25センチほど、B株は長いもので30センチを超えてきています。
A株の先端が育成ライトに当たってきてしまったため実験は今日までとします。
なんとなく茎も硬くなってきてしまっていますし。
実験の結果とまとめ
以前かっとしたところからそれぞれ切って、成長した分の重量を比較してみました。
A株は、45グラム。長さは約20センチ。
B株は、38グラム、長さは約33センチ。
A株のほうが伸びた分は少なかったのですが重量自体は増えていました。
茎の太さ、葉の大きさいずれもA株のほうがたくましくなっています。
光が当たる環境で育てたほうが植物は茎が太く、葉が大きく育ちますね。まあ、予想通りの結果ではありますが。
疑問
ただ、今回計測している中で一つ疑問に思ったことがあります。
それは、根も含めた植物体全体の成長についてです。
実験開始から実験終了までで、根も含めた植物体全体の重量増加は以下のようになっていました。
B株のほうが株全体の重量の増加分がかなり大きかったのです。
成長した分の重量はA株のほうが大きかったので水を含んだことになります。
成長過程でA株の水の減りが明らかに速かったので、光が当たらないと光合成が行われず水が使われずため込んでしまうのではと予想しています。
補足情報
今回照度を計測したアプリはこちら。
おまけ 豆苗とは何か
近年すっかり食卓でおなじみとなった豆苗ですが、これは何の野菜かというと、「エンドウ豆」の若い葉と茎ということになります。
エンドウ豆なので、このまま育てればエンドウ豆を収穫することができます。
エンドウ豆、実は成熟の度合いによってさまざまな食材となっています。
かなり未成熟な実をさやごと食べるのが「さやえんどう」
未成熟だけどある程度実が膨らんだ実を食べるのが「グリーンピース」
エンドウ豆にも赤い品種と青い品種があり、成熟した赤い品種は「赤エンドウ」として豆大福やあんみつで、青い(緑色)品種は「青エンドウ」としてうぐいす豆や豆ごはん等で食べられます。
あんみつに入っている赤エンドウ、豆大福に入っている豆と同じとは思えないほど豆のクセが強いよいうに感じるのは管理人だけでしょうか…。
というわけで豆苗についてでした。
育てるの大好き管理人のことなので豆苗から育てて豆を収穫する企画をそのうちやるかもしれません。
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