昨年、土の酸性度が足りておらず紫色の花を咲かせてしまった青色アジサイ「ネイビーブルー」
昨年は土の酸性度が足りず紫色の花が咲いてしまったので、今年は土の酸度調整をきっちりして紺色の花を咲かせていこうと思います。
ちなみに↓は昨年咲いた紫の花。
本来ならば↓の写真よりもうちょっと藍色に近い色の花が咲きます。
成長記録
2023/3/14 酸性用土に植え替え
前回の開花から1年近く経過し、再び春が訪れました。ネイビーブルーは順調に成長し、春の芽吹きを迎えています。
さて、花芽ができる前に植え替えを行っていこうと思います。本当は新芽が芽吹く前のほうが良かったのですが、引っ越し等で忙しく今になってしまいました。
今回植えていく用土ですが、ピートモスと鹿沼土を半々くらいでいこうと思います。
というのも、鹿沼土単体だと土壌PHが6弱程度にしかならなかったためです。
こちらはピートモスと鹿沼土を混ぜた土のPH。水溶液はおよそPH4~5、ピートモスが直接試験紙についたところはPH3あたりを示しています。
生産者さんによるとPH4.5くらいを目指すと良いそうなので、そこそこ近づいているのではないでしょうか。
ピートモス単体での植え付けのほうが酸度が高くなりそうなのですが、ピートモスにはアルミニウムが含まれていないし、水はけを始め色々と生育に問題が出てきそうなので、今回は鹿沼土と半々でいきます。
鉢から抜きまして、古い土を落とします。
新しい用土に植え付けます。
ちょっと遅めの植え付けとなりましたので新芽が枯れ込んでしまわないか心配ですが、日陰で水を与えつつ見守ろうと思います。
2023/4/9 蕾が出てきた
植え替え後、株は問題なく根付いてくれたようで葉を次々と展開しています。
いくつかの枝の先端には蕾ができています。まだ色はついていません。
果たして青色は出るのか…
2023/5/9 なんか嫌な予感がする
5月に入り気温もますます上がってきました。
蕾がいよいよ色づいてきたのですが…なんか赤っぽい色が見えますね。
途中で色が変わったりしないかな…とも思うのですが、アジサイは開花後には赤みを増していくものなのでなんかだめな気がするーー\(^o^)/
2023/5/30 去年よりは青っぽい紫の花が咲きました
5月末になりすっかり花が満開です。
蕾の色の通り、赤みがかった紫の花が沢山咲きました。
紫とはいっても、昨年よりは多少青いでしょうか。
写真のホワイトバランスが違うので厳密には比べられませんが、今年のほうが確実に青いっちゃ青いです。下は去年の花。
なぜ青い花が咲かなかったのか
ここからは赤い花が咲いてしまった理由を考察します。
まずは前提からおさらいします。アジサイの花びら(正確にはがく片)が青い色を発現するのは、花びらの中に含まれる物質が関係しています。以下の3つが揃ったときに、青い色が発現します。
アントシアニンはもとから花びらにあり、補助色素は花びらで合成されます。しかし、アルミニウムだけは土から吸収しなければなりません。
今年の植え替えで、管理人は土のPHを酸性にすることで土の中のアルミニウムを溶け出させ、植物に吸収させようとしました。
今回使用した用土でアルミニウムを含むのは鹿沼土のみなので、ピートモスの酸度も合わせ技で鹿沼土のアルミニウムを溶け出させていく方針でした。
しかし、鹿沼土のアルミニウムは溶け出すのに結構時間がかかるらしいのです…。
BBYの観葉植物 Discussion Note様の記事より引用させていただくとこういうことのようです。
今回の結果から察するに、植え替えるのが遅く、十分な量のアルミニウムが溶出しなかったといえそうです。
今年の初頭くらいに植え替えてたらなんとかなってたかもしれません。
ここで今年の検証が終わってしまうのも何なので、最終手段としてミョウバン水による花色変化の検証を次回やってみます。

今回はここまでです。次回に続きます。
ネイビーブルー成長記録の記事一覧
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