パンノキの枝が出てこないのに業を煮やし、ついにやってみた取り木。
取り木から2か月経ちまして変化がありました。
取り木直後の様子 2020年5月7日
こちらは新緑まぶしい5月初頭、取り木の作業をされたパンノキです。
ミズゴケの部分を乾燥させないように時折水を与え、屋外のベランダに置きました。
直射日光はるべく当たらない場所に置いて管理をしていきます。
ウンベラータですと2~3週間くらいすると根が出てきますがパンノキはどれくらいかかるのでしょうか。楽しみに待ちます。
取り木から20日後 2020年5月28日
作業から20日ほど経過しました。
発根していればミズゴケの表面に根が見えてくるのですが、一向に見えてきません。
幹を観察してみると、葉の付け根の部分からなにやら芽が出てきていました。
今までまてどもまてども出てこなかった念願の芽。
取り木で表皮を切った刺激で出てきたのかもしれません。
植物は枝を切ると枝分かれしたり、刺激を与えることで分化することがよくありますね。
取り木から1か月後 2020年6月5日
さらに10日ほど経ってもミズゴケの表面に根が見えません、
一度ミズゴケをはがしてみると…全く発根していませんでした。
発根はしていないのですが皮をはがした下の部分からも新しい芽が出てきたりしています。
木の上から1/3くらいまでの位置で、沢山の新芽が発生するという状況に。
取り木の根っこどこ行ったんでしょうかね。
木の上の方は葉が次々と落ち、先端の新芽も枯れてきました。
新芽に成長のメインを移してきているようですね。
取り木から1か月10日後 2020年6月18日
更に10日経っても根っこは出ず。取り木は失敗の線が濃厚になってきました。
一方、出てきたしっめたちは順調に成長し、葉っぱが展開してきました。
ここから枝になっていきそうな新芽が沢山です。
そろそろ諦めてミズゴケを外してもいいのかもしれません。
取り木から2か月後 2020年7月3日
取り木作業から2か月後。新芽から次々に葉が展開し、枝の様相を呈してきました。
結構太い枝が生えてきています。
取り木部分は根が出ないのであきらめてミズゴケを外しました。
取り木の際に露出させた形成層の部分が何やら樹皮のようにゴツゴツしてきましたしね…
これは根が出なさそうです。
新しく展開し始めた葉ですが、一番初めに出たものはあまり切れ込みが入っていないか入っていても少ないです。
しかし、ふつうの葉と同じように毛は生えています。
というわけで、今回の取り木は失敗に終わりましたが念願の枝が出てきました。
パンノキの取り木は難しいのか、もしかしたらできないのか、今回の例だけではちょっと分かりませんのでやってみた方がいましたら是非教えてください。
そろそろ根が窮屈になっている気もするので植え替えの際に根伏せを試してみたいと思います。
今回はここまでです。次回に続きます。
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