秋バラを楽しむための剪定方法 目的からやり方まで解説

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草花

夏の盛りが過ぎ、秋バラが楽しみになってくる9月上旬。秋の開花に向けて剪定を行う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、秋口に行う剪定の方法やメリットについて解説します。

秋口の剪定は何のために行うか

秋口の剪定を行う理由ですが、ずばり人が楽しむためです。バラという植物にとっては決して必須ではありません。

剪定を行うことで、以下のメリットが出てきます。

鑑賞しやすい低い位置で花を咲かせることができる

春から夏にかけてバラは大きく成長し、枝の先端が目線よりも高くなってしまうこともあります。

バラは枝の先にしか花をつけないので、樹が大きくなりすぎた場合花を下から見上げる形になります。

剪定することで花の咲く位置を下げ、鑑賞しやすくすることができます。

同時期に秋バラを咲かせることができる

種類によって違いがありますが、バラは枝を切られてからおよそ50日で開花します。

剪定をすることで、秋の花を揃えて一斉に咲かせることができます。

しかし、裏を返せば切られてから50日は花が一切なくなることを意味しますので、常に花を咲かせておきたい場合には剪定をしないほうが良いでしょう。

 

剪定の方法

剪定の時期

秋バラは昼間20℃、夜間10℃くらいの気温になる時期に最も美しい花を咲かせます。

その時期から逆算して50日ほど前に剪定を行いましょう。例えば東京都でしたら10月末から11月上旬頃になりますので剪定は9月上旬から中旬あたりに行います。

お住まいの地域によって切る時期を調整してください。

切り方

健全な株では株全体の1/3~1/2の枝葉を切る

株が健全な場合、枝の1/3~1/2の中~深切りにします。切ったところから40~50㎝伸びたところで花が咲きます。

少し弱り気味の株の場合は…深く切ってしまうと株へのダメージが大きいため、枝先を切るに留めます。もったいなく感じますが今咲いている花やつぼみも落とします。

混みあっているところの弱枝や古い枝を落とす

混みあった部分は病害虫が発生しやすくなるので良い枝を残して切ります。

切るだけではなく、枝を広げる

ローズスタイリストの方に教わったテクニックです。

先端を切ったバラの枝を広げるように倒すことで、枝の中頃から新芽が出てきて花を咲かせます。

バラには頂芽優勢という性質があり通常は枝の先端(頂牙)しかほぼ成長しないのですが、枝を倒してやることで頂芽優勢が崩れ、枝の中ほども成長を始めるそうです。

 

剪定を行う際の注意点

ここまで解説してきたようなメリットのある秋口の剪定ですが、しないほうが良い場合もあります。

弱った株には行わない

株が病害虫にやられていたり、夏バテしている場合には剪定を避けたほうが無難です。

剪定は木へのダメージになるため、弱っている株を剪定してしまうと今後の生育に悪影響が出る場合があります。

花が咲き切る前に摘むなど、樹へのダメージを避けるようにしましょう。

バラの病害虫

バラは基本的に強い植物ですが、どうしても病害虫は発生するので定期的な薬剤散布はぜひしてほしいところです。

病気ごとに薬があるので発生時期を見越して予防的にかけるのが理想ですがなかなか面倒…。

ですので、複合的に効くベニカXファインスプレーあたりを定期散布することから始めてはいかがでしょうか。

無農薬でも育てられないこともないらしいですが管理人にはできる気がしません…。

夏バテの解消方法

夏バテの主な原因は、根の状態が悪くなることです。健全なバラの根は白い色をしていますが、傷んでしまうと茶色っぽくなってしまいます。

傷んだ根は水や肥料の吸収が悪くなり、結果として株が弱ってしまいます。

この根の傷みは特に鉢植えで起こりやすいです。なぜなら鉢植えは夏の日差しによって鉢の中が熱くなり、根が傷むため。

これ以上のダメージを避けるために、鉢部分を遮光、二重鉢、鉢増しなどをして根の温度がこれ以上上がらないようにしましょう。

その上で活力液(メネデールとかバイオゴールドバイタルとか)与え、根の回復が見られたら肥料を与えるようにしてください。

秋花の少ない品種や半つる性の品種は避ける

秋花の少ない品種を剪定してしまうと、秋の花が咲かなくなってしまう場合があります。

例えば、人気のピエール ドゥ ロンサールはこれにあてはまります。

また、半つる性の品種も剪定してしまうと秋の花が咲かなくなる傾向にあるので避けたほうが無難です。

 

まとめ

繰り返しになりますが、秋の剪定はバラにとって必須ではありません。

次々に花も咲かせ続けるか、しばらく花を我慢して沢山の花を一斉に咲かせるか、バラの調子を見ながら上手にバラと付き合ってみてください。

 

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