アストロフィツム兜丸
サボテンといえば棘があるものと思いがちですが、中には棘のない奴らもいます。
その中でも代表的なのがアストロフィツム属に属するサボテンたちです。
アストロフィツム属には兜丸やランポー玉等の割と丸っこい形のサボテンが属しています。
上の写真は「兜丸」です。表面に無数の白点があり、星のように散らばっているので有星類と呼ばれたりもします。この白点がもっと広がって株全体を覆わんばかりのものもあり、そういうものはスーパー兜とかミラクル兜などと呼ばれます。
また、表面に放射状についている膨らんだ綿毛のようなものはアレオーレ(刺座)というもので、棘の付け根にできるものです。兜は棘がないのですがアレオーレはあります。
兜の種類の中には表面の白点がないものがあり、「瑠璃兜」と呼ばれます。
この度我が家に数年前にやってきた瑠璃兜が唐突に咲き始めたのでレポートします。
観察記録
2020/12/18 何やら膨らんできた
瑠璃兜をお迎えしたのはもう7年以上前になるでしょうか。
割と放置気味で育てていたのに枯れもせず、大した成長もせず(縦には伸びた)今まで生きてきてくれました。植え替えもしてなくて鉢が窮屈だったから縦に伸びたのかな…?
2020年の暮れ、ふと鉢を見てみると何やら大きめのアレオーレがありました。
このときはなんか真ん中にフカフカのアレオーレがあってかわいい~なんて思っていました。
2021/1/16 どうやら蕾らしい
年末には白くてふわふわだったアレオーレらしきものが日が立つにつれて巨大化し、茶色くブツブツが目立ってきました。
どうやらこれはアレオーレではなく蕾のようです。
縦方向にも伸びています。ギボシのような形です。
触ってみると結構ゆらゆらして簡単に折れてしまいそうな感じです。
2021/1/24 もうすぐ開きそう
ますます蕾が成長しました。
毛に覆われていた蕾の外皮から、花が伸びてきました。
横から見た図です。
花色は黄色で花びらはかなり数があるように思います。八重と言ってもいいくらいです。
2021/1/25 開いた
開花しました。
花びらは黄色で根元の方がオレンジがかっているとても可愛い花です。
ムギワラギクのようにカサカサした花を想像していたのですが花びらの質感は普通の花と同じ少ししっとりとした感触です。
中央には雌しべ、その周りに雄しべが見えます。
花の香はかすかにあるような無いような…
横から見るともう少し開きそうな感じもあります。
それにしても取ってつけたように唐突な感じで花が咲くなあと思ったりします。
2021/1/26 完全に開花
昨日よりも開きました。完全開花といったところでしょうか。
2021/2/16 花が取れた
完全に開いた花はその後数日でしぼんで後には花の軸が残り、しばらく放っておいたらポロッと取れてしまいました。
花が結構な大きさだったので、花の付け根もさぞ大きいんだろうと思っていたらそんなでもなく。アレオーレと同じくらいの大きさでした。
変に花のあとが残らなくてよかったよかった。
この瑠璃兜も縦に伸びすぎているのでそろそろ植え替えをしないといけません。
というわけで瑠璃兜の開花記録でした。
こんな感じなので育てている方は気長に待つと突然咲くかもしれません。そりゃそうだ。
アストロフィツム属の交配について
花が咲いたら交配させてみたいのが園芸愛好家の性なのですが、残念ながらアストロフィツム属は自家受粉ができません。
交配させるには別の株を持ってこなければいけないのですが手元にはなく…
お店でも開花株ってなかなか売ってるのを見たことがないので交配させるのはちょっと厳しいかもしれません。
ちょこちょこ園芸店を見てみて運良く開花株が見つかったら交配にチャレンジしてみたいと思います。
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