トマトの水耕栽培、しばらく更新しない間にいろいろと状況が変化しております。
では、順を追ってレポートしていきます。
トマトの茎が伸びすぎた
4月中旬、このような装置でスタートした水耕栽培@室内
使用していた照明はLEDで、垂直方向の照射範囲が短かったようです。
光の当たらないトマトの下葉が枯れ始め、成長点は光を求めて上へ上へと伸びていき4月下旬にはこんな感じに。
全体的にひょろひょろとして光に近い茎の先端部のみ元気な葉っぱがついている状況です。
このままでは茎だけ伸びていって実をつけるどころではない…!ということで、照明を変更することにしました。
現在のライトは、ライト直下は20000ルクス、根元近くだと5000ルクスほどの光量でしたので、ミニトマトの葉が枯れずに育つには5000ルクスの光では足りないことが分かりました。
青色赤色LEDテープの導入
ここから管理人の過ちが始まります。
植物の生育といえば青色赤色LEDだろうと管理人は考えました。
実験にかける金をケチり、アマゾンで安かったLEDテープという代物を購入。
商品説明に植物の生育にも利用できると書いてあるものでした。
ちょっと工作しまして、こちらをトマトの上部に設置したワイヤーに絡ませ突っ張り棒でトマトの上部に固定。天井全体で照らすようにしました。
この時、特に明るさは気にしていませんでした。光の色が赤色と青色に変わったので以前のライトの白色光と明るさは同じように測れないだろうと考えたためです。
照射時間は以前と同じく朝8時から夜11時までです。
これでしばらく様子を見ていたのですが…トマトがじわじわと枯れていく(涙
おそらく光量不足ですねこれは…。
ルクスを計測するアプリでライトの直下を計測したのですが、値は7000ルクスほど。
光の色が変わったのでルクスは関係ないと思っていたのですがどうやら関係ありそうですね…
トマトの光補償点(3000ルクス)よりは高いのですが以前のライトで5000ルクスで葉っぱが枯れ落ちていたので枯れるのも当然でした。
他に疑わしい点があるとすれば、光の種類についてです。
ライトをつけたときに以前使っていた植物用ライトの赤色と色が違っているように見えました。
商品の紹介には植物にも使えるような説明があったので、ちょっとだまされた気分ですがしょうがない。トマトを育てるのには使えないということが分かりました。
安物買いの銭失いということで反省し、向かいます。
植物の生育に必要な光とは 2019年7月追記
あれから管理人もいろいろ勉強しまして、植物が育つかどうかはルクスでは測れないことを学びました。
そもそもルクスやルーメンなどの単位は人間の目で見た明るさの単位で、植物が光合成できるかどうかには関係ありません。
植物は光合成を行うためにクロロフィルという化学物質を利用しています。
クロロフィルにはいくつか種類がありますが、光合成に利用されるのは主にクロロフィルaとクロロフィルbです。
それぞれのクロロフィルには吸収しやすい光の波長というものがあり、その波長の光が光源に含まれているかどうかが植物が成長するかを左右します。
ですので、単純に明るさだけでライトを選ぶと失敗するよという話です。
ライトを導入する際は、商品の説明をよく読んで植物の成長に必要な光が含まれているのかをよく確認しましょう。
そして、光が十分かどうかは植物の成長を見ながらライトを増減させてみるというのが現実的な気がします。過程で分光器など用意して測定するのも大変ですしね。
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