毎年冬になると園芸店を埋め尽くすシクラメン。
品種改良も盛んで毎年沢山の新品種が生まれています。
管理人も喜んで今年は2株購入しました。
植物が2株あるとやってみたくなるのが交配ですね!自分で新しい品種を生み出すってロマンですからね。
交配する株の紹介
今回はこの2株を交配させてみたいと思います。
花粉側:ガーデンシクラメン 赤色
こちらのガーデンシクラメン、いつのまにか自家受粉で種ができていたりするので交配ポテンシャルが高そうです。(交配ポテンシャルてなんやねん)
こういった品種はほかの品種と掛け合わせても成功率が高いらしいので期待。
雌しべ側:フェアリーピコ
八重咲きで変わった形のいかにも品種改良重ねてきましたという感じのする品種。
ガーデンシクラメンと普通のシクラメンですがはたして受粉できるのでしょうか。
ちなみにフェアリーピコは八重咲品種で雄しべが花弁に分化しているため花粉がありません。
したがって強制的に雌しべ側になります。
受粉作業
受粉前にまずはそれぞれの花の雄しべと雌しべを観察していきます。
こちらはガーデンシクラメンの花の中。中央に雌しべがあり、その周りを取り囲むように雄しべがあります。
見た感じ花粉は出ていないのですが、雄しべを指で弾いて揺らしてやると花粉が出てきました。
こちらはフェアリーピコの雌しべ。花の中に針のように1本あります。
前述したとおり雄しべは花びらになっているので存在していません。
受粉作業に入りましょう。
今回受粉させるのはこちらのフェアリーピコのつぼみ。
まもなく開花するこちらのつぼみに花粉をつけていきます。
花びらを取り外して雌しべを露出させました。
ガーデンシクラメンから花粉を採取します。
綿棒で花の内部をこすって花粉をつけます。
花粉をつけた綿棒を雌しべにこすりつけていきます。
1回で受粉するか分からないので数回行っていきます。
以上で受粉完了です。
数日たって雌しべの付け根が膨らんでくれば受粉成功なのですが…果たしてうまくいくでしょうか。
2週間後(2020/4/9追記)
受粉後、屋外のベランダで日光に当てながら管理していたシクラメン。
先日受粉させた花の根元が膨らんできています。どうやら受粉成功したようです。
こちらをしばらく成熟させ、熟したところで種を採取し、秋口に蒔こうと思います。
花が咲くまではかなりかかりそうですが楽しみに待つとしましょう。
余談
現在流通しているガーデンシクラメンの多くはF1種とのことなので、今回受粉に利用した子もF1かと思われます。
F1種は形質が固定されていないため自家受粉しても同じ花が咲くとは限りません。
現在、ガーデンシクラメンの株には自家受粉した種がいくつかできているのでそちらも後々植えてみようかと思います。
今回はここまでです。次回に続きます。
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