アルブカ スピラリス フリズルシズル|開花したが種はできず

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成長記録

珍奇植物をお迎えしました

いつもの如く近所のホームセンターの園芸売場をうろついていたら、妙な植物を見つけました。

それがこちら。アルブカ スピラリス フリズルシズル。分類はキジカクシ科アルブカ属です。

そういえば雑誌の珍奇植物の特集とかで見たような記憶はあるのですが、実物を見たのは初めてでした。ホームセンターに入荷していたのには驚きです。担当の方の気まぐれか。

 

葉っぱがぐりんぐりんに巻いている球根植物です。原産地は南アフリカ。

植物名はアルブカ スピラリスで、これはその園芸品種のフリズルシズルです。他にも葉の形によっていくつか園芸品種があります。和名は「ナンジャコレ」というらしく、初めて見た人の心情を表してるようです。後から名前を知った人もナンジャコレと思うだろうし永遠に驚きが連鎖していきそうですね。

 

球根植物は枯らしがちの管理人ですが、せっかく面白い植物に出会ったので育ててみることにしましょう。

 

成長記録

 

2023/4/28 お迎え

さて、お迎えした株を観察していきましょう。

根本から葉が15本弱出ており、地上部はおよそ15センチ弱。葉が3から5重くらいにぐるぐる巻いています。

 

葉の巻きに関しては肥料が多かったり株の調子が悪いと悪くなるようです。この株はかなりしっかりと巻いているので状態良く元気そうです。

値段はおよそ1000円。高いんだか安いんだか。

ベランダのそこそこ日が当たる場所で過湿に気をつけながら管理していきます。

 

2023/6/16 蕾と思しきものを発見

管理を始めてからおよそ一月半。葉が少し暴れ出しましたが元気そうです。

株の中心部から塊のようなものが出てきました。

 

見た感じ蕾のようですね。

 

アルブカの日本における成長サイクルでは夏前に開花・結実し真夏は地上部が枯れます。

うまく行ったら種が取れるかもしれません。

 

10日後には花茎が15センチほども伸び、蕾が膨らんできました。

 

花が固まっているところを見るとアマリリスに似ているなとも思います。

下の方の蕾は開花が近づき随分と膨らんできています。

 

2023/7/2 開花

上の状態から数日後、開花が始まりました。

一体に結構強い甘ったるい香りが立ち込めています。なんというか、熟れすぎて腐りかけの果実のようなちょっと鼻につくといえばつく香りです。

花の色は緑がかった黄色で、下向きに垂れ下がるように咲きます。

 

花びらは外側と内側に分れており、外側の3枚(外花被)は傘のように広がり、内側の3枚(内花被)は雄しべなどを包み込むような形をしています。

 

花の中身はこんな感じ。雌しべの周りを囲むように雄しべがついています。雄しべからは花粉が出ており雌しべに付着しています。アルブカ スピラリスは基本的には自家受粉しないようですがたまにしたという話もみかけるので結実に期待します。

 

2023/7/16 種はできなかった…

開花が始まってから2週間あまり、すべての花が咲き終えようとしていますがどうにも鞘が膨らんでいません。

 

種ができていると花があったところにユリの花にできるような鞘ができるはずですが、花がしぼんだものがついているのみ。

 

剥いてみると…やはり何もできていませんでした。残念。来年は人工受粉なども含めて試してみようと思います。

 

葉の方は巻きが7重くらいになって見ごたえのある姿です。

 

日本の気候においてはこれから休眠期に入るようですが、今年は休眠させずに生育を継続させてみようと思います。夏の間に葉がリセットされないので早く大株になるとかならないとか。

室内に取り込み、植物育成ライトの下で水控えめに管理していきます。

 

枯れてきちゃったら通常通り水を切って秋の芽吹きを待つことになります。さてうまくいくかな。

今回はここまでです。次回に続きます。

 

 

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