水耕栽培ウンチク
最近水耕栽培に興味が出てきました。
きっかけは、田中 修先生の「ふしぎの植物学」という本。
トマトは水耕栽培によって十分な条件で育てると一株に13000個もの実をつけるそうです。
ハイポニカという肥料を販売している協和という会社が1985年のつくば科学万博で展示して一躍有名になったとか。
協和さんのハイポニカ栽培のページはこちらです。
この水耕栽培というのが概ねこんな感じ。
- 一定の濃度の肥料(ハイポニカ)を水に加える
- 水を常に循環させる
- 適度な光を与える
- 十分な大きさの容器で栽培する
ミニトマトが巨大化する理由は、「根っこの成長を阻害する土がないから」だそうです。
このハイポニカ栽培で育ったミニトマトは根っこが数メートル四方の容器いっぱいになるそうです。
通常の土に植わったミニトマトでは考えられないですね…。
それを踏まえると、植物が生きていくには「土」は必ずしも必要ではなく、水と光があればよい。肥料があったら尚良い。
土に植わっている理由は…土は適度に水を蓄えている、根っこを張ることで体を固定できる、土はそこら中にある、このへんが理由でしょうか。
ちょっと話変わりますが最近都市での水耕栽培による野菜生産が盛んですね。
こんな会社とか有名ですよね。アメリカのスタートアップのplenty。
plentyに関する記事

では、始めていきます
てな感じで水耕栽培にワクワクしてきたので早速始めていきたいと思います!
今回は完全に室内で光も人工的に与えてみたいと思います。
用意したのはこちら。もともと家にあったものとかそのへんで安く買ったものです。
- スチロール容器(6㍑) ダイソーで300円
- エアポンプ
- 濾過器 金魚の水槽とかでぶくぶく泡をだしてるやつ
- ライト
- 苗
ライトはこの写真に写ってはいません(-_-;)熱帯魚用の水草育てるものを利用します。
白色LEDと、植物生育に必要な赤と青のLEDがついているものです。
ハイポニカ栽培では植物の根っこに常に酸素と肥料を届けるために溶液を組み上げてろ過して戻し、水流を作る仕組みが推奨されていました。
今回はその辺にあるもので作りたかったので縦長の容器の中心でろ過器をぶくぶくさせることで容器全体に水流を作っていきたいと思います。
イメージ図はこちら。黄色矢印が水流です。
では早速溶液を作ります。
容器に水を6リットル入れ、ハイポニカ溶液を量って加えていきます。
ミニトマトを抜きます。品種はアイコ。結構根っこが張ってます。
根っこを水洗いしました。
容器のフタに穴をあけ、ミニトマトを通して穴にスポンジを詰めて固定します。
容器の中にろ過器を入れます。
ライトを壁に設置し、ミニトマトをポジショニングします。
ライトはタイマー付きの電源装置を利用し、朝5時から夜11時までスパルタな感じで照らしていきます。
タイマーはREBEXのこちら。
水色と白のシマシマの円が1周24時間になっており、下に押し込んだ時間だけ電源が入る仕組みが作れます。
というわけで設置完了です。無事成長してほしい!
まずは一番花が咲くのを楽しみに成長を見守ります。
せっかくライトを設置したのでろ過機はついてないですがバジルとパッションフルーツも同時に成長させてみようと思います。
ちょっと心配なこと:光の強さについて
スマホの簡易照度アプリで測定したところ、ライトの直下は20000ルクスあるようですが、隅のほうの葉っぱの位置だと5000ルクスを切ってしまいます。
ここでミニトマトの光補償点と光飽和点に注目します。
光補償点 ⇒ 光合成と呼吸の光合成産物の消費量が同じ照度。しばらく生き延びるけど成長しない。
光飽和点 ⇒ 光合成が最大に促進される照度。
ミニトマトの光補償点は3000ルクス、光飽和点は70000ルクスなのでライトの直下に置いておけば理屈上は育つということになります。
本当はもっと強い光の下に置いたほうが良さそうですが少し成長の具合を見て考えます。
しかし、そもそもルクスというのが見た目の明るさを示しており、植物に必要な光を表す単位として光合成光量子束密度(PPFD)を使うようなのですが、手元に設備がないのでルクスでの測定で良しとしています。
続きはこちらです。
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