今回は、2020年2月中旬に神奈川県、横浜にある三渓園の訪問記です。
今冬は暖かい日が多く、2月中旬だというのに梅が散り気味でしたが、ところどころに春の息吹を感じることができました。
三渓園とは
かつて実業家の原 三渓によって整備され公開された三渓園は、横浜元町からほど近い場所に位置しています。
公式サイトによる説明は以下。
三溪園は生糸貿易により財を成した実業家 原 三溪によって、1906年(明治39)5月1日に公開されました。175,000m2に及ぶ園内には京都や鎌倉などから移築された歴史的に価値の高い建造物が巧みに配置されています。(現在、重要文化財10棟・横浜市指定有形文化財3棟)
東京湾を望む横浜の東南部・本牧に広がる広大な土地は、三溪の手により1902年(明治35)頃から造成が始められ、1914年(大正3)に外苑、1922年(大正11)に内苑が完成するに至りました。三溪が存命中は、新進芸術家の育成と支援の場ともなり、前田青邨の「神輿振」、横山大観の「柳蔭」、下村観山の「弱法師」など近代日本画を代表する多くの作品が園内で生まれました。その後、戦災により大きな被害をうけ、1953年(昭和28年)、原家から横浜市に譲渡・寄贈されるのを機に、財団法人三溪園保勝会が設立され、復旧工事を実施し現在に至ります。
(引用:三渓園HP)
大きな池を中心に、数々の植物、歴史的建造物を擁する見ごたえのある公園です。
公園内の様子
訪問したのは2月中旬の雲一つない天気の良い日。
園内はさほど人が多くないように見受けられました。これが平常なのかはちょっと分かりません。
入って左手に見える大きな池。沢山の水鳥たちが泳いでいました。
マガモとかカルガモとかキンクロハジロとかウとか…
下の写真の上側2羽がカルガモ(たぶん)で、下の目の黄色いのがキンクロハジロのはず。
池のほとりに座っていたお爺さんにおしえていただきました。
ちなみに園内にはボランティアの方がおり、植物や動物の名前を教えてくださったりします。
咲き誇る花たち
今回の訪問の目玉だった梅の花達。
今冬は暖かかったためか花が終わってしまっていた木が多かったです。
八重の梅もありました。梅の花もいろいろと種類があります。
香りもあってとても素敵。
梅の木の根元にスイセンが沢山。
近づくとなんとも良い懐かしい香りがします。スイセンてこんなに香るんですねえ…
普通とは少し違った形をしたスイセン。ガイドさんによると園芸種が紛れ込んだようだ、とのこと。
どなたかがコッソリ植えたりしたんでしょうかね。
ツバキ…サザンカ…?多分サザンカです。美しい色をしています。
こちらも花が終わりかけているものが多かったです。
こちらは椿の原種の「侘助」という品種。
控えめでしおらしく、なんとも古き良き日本らしい花です。
ところどころにアセビも花を咲かせていました。
こんなに花が鈴なりで咲くとは。色も鮮やかで綺麗です。
ツワブキも花を咲かせていましたがほとんど終わりの様子でした。
控えめで個人的にはとても好きな花です。
春の息吹
園内を見ていくとところどころに春の息吹を感じるものがありました。
こちらは地面からひょっこり顔を出していたフキノトウ。
アジサイの新芽も膨らんできています。
結構大きな樹でしたので梅雨時期は大きな花を沢山咲かせることでしょう。
そのほか
園内奥に位置する臥竜梅。名前の通り、龍のごとくうねりながら伸びています。
個人的には三渓園の植物では一番の見所かなと思います。
天に向かって登っていく姿が力強いです。三渓園にはこの規模の臥竜梅が数本まとまって植えられていて壮観です。
門を入って右手には蓮の池があります。冬なので枯れていますがシーズンには壮観でしょう。
三渓園には野良猫も沢山います。人慣れしている猫も多かったです。
こちら、後光を受けて静かに佇む猫神様のような猫さん。
園内には茶屋もあり、お団子を食べながら一休みすることができます。
そんなこんなで春待つ三渓園の植物の様子でした。
そこかしこに春の息吹を感じ、やっと訪れる春が楽しみになってきました。
今回は建造物についてあまり見られていないので次回はしっかり見よう…
また違う季節にも訪れてみたいものです。
他の植物園の訪問記はこちら
三渓園について
アクセス
所在地:〒231-0824 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
営業時間
9時より17時まで
定休日:12月26日から31日
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