立派なコチョウランを頂いた
なにかおめでたいことがあると贈られることの多いコチョウラン。花も葉もそれはそれは立派で生産者の技を感じます。
昨年、そんな贈答用の立派なコチョウランをひとポット譲っていただけることになりました。贈答用のコチョウランは大抵ビニルポットに植えられており、それが鉢に2~3個はめ込まれています。この度そのうちの一つを頂きました。
それがこちら。青い。(ピントもズレている)
花茎も青みを帯びているのでおそらく白いコチョウランに青い液を注射したタイプのブルーエレガンスだと思います。葉っぱの色は普通ですね。
せっかく頂いた立派なコチョウラン、そのまま育てるのもいいのですがせっかくなのでおしゃれにコルク付にしてみましょう。
成長記録
2022/6/29 コルクにつける
頂いてまもなく花が終わり、一月ほど経過しました。株の中心部からは新しい葉が展開し始めています。
太い根からは新しい根がニョキニョキと…なんと元気がいいのでしょう。
これからこちらをコルク付にしてしまうのが少し申し訳なく思ってしまうほどです。
ポットから抜きました。結構ミチミチに詰まっています。
古くて細い根を取り除いていきます。
太い根を残して2/3程にしました。
コルクの塊に根を抱きつかせ、保湿のために水で戻した水苔で周りを覆い、紐でぐるぐる巻きに固定します。根を傷つけないために太いひもで縛っていますがはじめから目立たない糸で蒔いても問題ないような気はしています。
温かい間は直射日光を避けながら明るい日陰に吊るしておきます。
水やりは数日おきに水をドバドバ上からかけるようにしました。
環境が変わっても無事育ってくれているようで、一月半後には新しい葉がここまで大きくなりました。
コチョウランは18℃以下を20日以上経験しないと花芽を形成しないので、このまま12月中旬頃までは屋外で、その後は屋内の窓際でなるべく日光に当てながら管理していきます。
2023/3/14 花茎が伸びてきた
冬の間、管理人の水やり頻度が低かったせいか、下の方の葉が1,2枚落ちたり先端の葉が中央で割れてきたりしました。しかし室内で日光と温度だけは保っていたのでなんとか生きています。
少しはコルクに根が活着してきたようなので、固定用の紐を見栄えのいい糸に変更しました。ついでに余ったとこにビカクシダをくっつけたようです。
そろそろ3月も中旬ですが花が咲く気配がないので今年はだめだったか?と思っていましたが…
上から3枚目の葉をよく見てみると、何やら太めの茎のようなものが出てきています。根とは様子が違うのでこれはおそらく花茎だと思われます。
2週間後、先端に凸凹がいくつも出てきました。
これ一つ一つが花になっていくようですね。いくつ花が咲くかな。
2023/5/18 蕾が膨らんできた
2ヶ月経過しまして、花茎はニョキニョキと伸びて6つの蕾を形成しました。思ったよりたくさん出ましたね。
1つ目の蕾は大きく膨らみ白っぽくなっており、まもなく咲きそうな様子。
2023/5/23 開花
その2日後、ついに開花しました。真っ白な美しい花です。
昨年は真っ青に染められていてそれはそれで綺麗でしたが、管理人はこちらの方が好みです。
花のアップはこちら。コチョウランの花弁にあたるのは左右にせり出したペダルという2枚のみで、上部や下部の花弁らしき3枚はセパルという萼片にあたるそうです。中央の突き出しているところはリップといいます。
そういえばコチョウランの花に萼らしいものがありませんね。
外に向かってびろーんと伸びた花茎。窓際に吊るしておいたので日光に向かって伸びたのでしょうか。
ちょっとしわしわになりつつも根を伸ばしています。健気ですね。
最後に全体像。
2023/6/17 満開
1つ目の花が咲いてから25日ほどですべての花が咲ききりました。蕾は6つあるかと思いきや5つだったようです。
2023/7/25 花が終わってきた
1つ目の花が開花しておよそ2ヶ月、花がしおれてきました。
室内の環境で適度に水をやりながら管理すると花はこんなに保つんですな。
さいごに
コチョウランのコルク付、初めてやってみたのですが思いの外うまくいきました。管理人の適当管理に耐えて花を咲かせてくれたことにあらためてコチョウランという植物の強健さを感じます。
ポットや鉢で育てると加湿状態になり根が腐ることもあるそうなので、管理が適当な人ほどコルク付は向いているのかもしれません。意外と水切れには強そうです。
また、コルク付にしてはそこそこたくさんの花を咲かせてくれたのですが、これは頂いたコチョウランのがめちゃめちゃいいやつだったからというのがありそうな気もしています。もともとの体力をすり減らしながら開花してくれたとも言えそうです。
皆様もコルク付に挑戦する際にはなんか元気そうなやつでぜひ挑戦してみてください。花後の5,6月はチャンスです。
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