今回の記事は、今年5月に兵庫にある須磨離宮公園へ行った時の様子を記事にしています。現在12月ですが。
庭園に行って写真を撮ったはいいけど記事にし忘れるのがしょっちゅうです。
須磨離宮公園とは
須磨離宮公園は、以下にある通り、当初は皇室の別荘でしたが現在は公園として整備され、数々の植物を展示しています。
須磨離宮公園の前身は皇室の別荘「武庫離宮」で、天皇陛下のご宿泊を主目的に大正3年(1914年)に造営され、昭和20年(1945年)の神戸空襲で御殿などの主要建物が焼失するまでの約30年間、大正天皇や貞明皇后、昭和天皇(当時皇太子)、「ラストエンペラー」として知られる溥儀皇帝(当時満州国皇帝)がご利用されました。離宮の造営には国宝の迎賓館赤坂離宮(旧:東宮御所)などの建築を手がけた片山東熊や新宿御苑の庭園設計を行った福羽逸人など当時最高レベルの技術者らが携わっており、宮内省(現:宮内庁)が西本願寺の門主・大谷光瑞の月見山別邸と隣接する土地を買収して大規模に造成が行われた国家事業でした。
戦後、進駐軍の射撃訓練場に接収されたのち、昭和31年(1956年)に神戸市に返還されました。昭和33年(1958年)に当時皇太子であった上皇陛下のご成婚記念事業として整備がはじまり、昭和42年(1967年)に正式開園しました。
(引用:須磨離宮公園HP)
公園内の様子
公園内は本園と植物園に分かれています。
本園には主にバラ園が、植物園には多様な植物の庭園が広がっています。
とても気の利いていることに園内の植物が図鑑化されており、検索で探すことができます。
本園
須磨離宮公園のメインの庭です。
中央に噴水が一列に通り、周りには王侯貴族のバラ園が左右対称に広がっています。
この写真を撮っているあたりはポセイドン広場というそうです。なぜポセイドンなのか。
ポセイドン像もなかった気がするし…この広場には滝が流れていて水っぽいのでポセイドンなのかなと勝手に解釈。
ピンク色のバラがこれでもかと咲き乱れています。
噴水の周りのバラ園、王侯貴族のバラ園というだけあって各国の王侯貴族の名前の付けられたバラが数多く植えられています。
プリンセスミチコ
上皇后美智子さまが皇太子妃時代にイギリスのデルバール社より贈られたバラ。
鮮やかなオレンジ色がはつらつとした美しさです。
(この写真は色補正がかかりすぎて赤くなってしまってますね)
エンプレスミチコ
こちらは上皇后美智子さまが皇后時代にイギリスのディクソン社より贈られたバラ。
プリンセスミチコとは打って変わって上品な色と華やかな姿が近年の美智子さまのイメージにぴったりですね。
ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ(現在の名称はエレガントレディ)
故ダイアナ妃にちなみ、1998年に作出されたバラです。
白い花を優しいピンク色で縁取られ、なんとも華やか。生前ダイアナ妃はよくピンク色の服を着ていたそうですね。
この苗木の売り上げの一部を「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ記念基金」に寄付することを条件に、名前の使用をエリザベス女王より許可されたとか。
現在は基金との契約が切れたため「ダイアナ」という名前は使用できず「エレガントレディ」という名前で販売されています。
しかし、今なお「ダイアナ」の名称で世界中で親しまれているバラだそうです。
クイーンオブスウェーデン
デビットオースチンのイングリッシュローズ。
形といい香りといい色といいなんかこの世の可愛いを体現したようなバラです。
イギリスとスウェーデンの友好350周年を記念して命名されました。
その他沢山の王侯貴族のバラが咲き誇っていました。
バラじゃないですがゴールドクレストっぽい木がドゥルルルってなってました。
その他沢山のバラが植えられていまして紹介しきれないほどですが…こちらも紹介しなければ。
茜離宮
園芸研究家の藤岡先生が作出された神戸にちなんだバラ。
ポセイドン広場の階段に植わっています。
説明がついていました。写真斜めですみません。
最後に最近気になっている絞り模様のバラを2つご紹介。
モーリス・ユトリロ
デルバール社のペインターシリーズのバラ。ピンク、黄色の絞り模様、そしてふわっとした花姿が絞り模様を引き立てています。
いつか育ててみたいものです。育てる場所ないけど。
フォースオブジュライ
アメリカの独立記念日にちなんで名づけられたクライミングローズ。
赤にピンクの絞りという個人的になんともグッとくる色をしています。
この絞りがアメリカの星条旗の紅白の線を表しているそうです。どうせならピンクより白にしたほうが星条旗っぽいよねというのはひとまず置いておきましょう。
あと…本園の隅に新池がありまして何かの鳥がギャアギャアいってました。
池はスイレンでおおわれているので花のシーズンはキレイでしょうな。
植物園
本園から連絡橋を渡ると植物園があります。
体力と時間の関係で鑑賞温室しか見られませんでしたので紹介します。
外観を撮るのを忘れてしまったのですが…温室の外観はちょっと古びた感じでとても雰囲気があります。
入ったところの壁には胡蝶蘭が飾ってありました。
ヤシやバナナやランやブーゲンビリアなど一通りの熱帯植物が植えられていますが、鑑賞温室というだけあってごちゃごちゃしている中にも風景を作り出しているというか…
標本展示というよりかは庭という仕上げ方をしていて素敵。
多肉植物の飾られた窓際。
ガラスが曇っている感じといいフレームのサビている感じといいノスタルジックです。
ちょこちょこ見かけるランやブーゲンビリアはよく管理されておりキレイ。
他の植物園にないような温室でした。これは一見の価値があると思います。
ジャンボ滑り台
最後にこちらを紹介。
本園側にあるジャンボ滑り台です。
角度がものすごく急で、素材は滑りやすい石、手すりも低いというスリル溢れる滑り台。
孫連れと思われるお爺ちゃんがガチっぽい悲鳴を上げながら滑り降りておりました。
ちなみに管理人はビッグサンダーマウンテンごときでベソをかくジェットコースター嫌いですのでもちろん挑戦などしておりません。興味が湧いた方はぜひ。
他の植物園の訪問記はこちら

須磨離宮公園について
アクセス
所在地:〒654-0018 兵庫県神戸市須磨区東須磨1−1
営業時間
9時より17時まで
定休日:木曜日
入園料
15歳以上(中学生を除く) 400円
小・中学生 200円
団体割や兵庫の庭園のフリーパス券などもあるので詳しくはこちら
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