植物栽培LEDを利用したポインセチアの短日処理の方法

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植物ウンチク

この記事では、家でやってみると意外と面倒なポインセチアの短日処理をLEDライトと電源タイマーにより自動で行う方法を紹介しています。

実際にやってみた生育記録も併せて載せています。

ポインセチアのウンチク

12月に入りクリスマスも間近になってきました。この時期の花屋さんでよく見かけるのがポインセチア。

緑の葉と真っ赤な葉がとても美しいです。

 

 

実はこの赤い葉っぱ、自然に育てていてこうなるわけではないのです。自然に育てても多少は赤くなりますが、お店で売られているような見事な赤色にはなりません。

 

葉っぱを赤くするには「短日処理」という作業が必要になってきます。

短日処理とは、名前の通り植物に当てる光の照射時間を短くすして冬が来たと植物に勘違いさせることです。

ポインセチアの葉を赤くするには明るい時間を1日9時間にし、あとの時間は真っ暗闇にして60日ほど過ごさせることが必要です。

ポインセチアは日照が短くなると冬が来たと判断し、上部に赤い葉っぱを広げます。この葉っぱは苞(ほう)と呼ばれます。

そして、その苞の中心部に黄色くつぶつぶとした花を咲かせます。

 

 

短日処理を家でやる方法でよく言われるのが決まった時間に鉢に段ボールをかぶせたり取ったりをするといったものですが、これが大変面倒でずぼらな管理人には不可能です。

ですので文明の利器 タイマーを利用して短日処理をやってみることにしました!

 

早速やっていこう

今回の短日処理のターゲットとなったのはこの子。

ポインセチア ウィンターローズ。昨年あまりの可愛さに買ってきて、一年育てておりました。上にある写真1枚目は昨年の姿です。

夏の管理方法を完全に間違えたため、枝の下部の葉が散りまくるというひどい姿になっております。

 

 

 

10/9 実験開始

このポインセチアを細長い段ボールに入れ、箱の上に穴をあけます。

 

 

そこに植物栽培用のライトを設置。ライトに電源タイマーを接続し、朝9時から夕方7時まで光を照射するようにセット。

段ボールは横から開くようにして、水やりは日中に行います。

さて、どうなるでしょうか。

 

 

11/13 33日後

いきなり33日後です。

今まで置いていたところがよっぽど日が当たっていなかったのか、茎からたくさんの葉っぱが発生し、全体的な草丈が伸びてきました。

一番長い枝なんかは天井についてしまった…

今までの生育環境の悪さが想像されますね…ごめんね…

 

 

そしていよいよ…枝の先のほうからなにやら赤い葉っぱが出てきました!

いくつかの枝で赤い葉の発生の気配が見られますが、ライトがよく当たる枝から発生している様子です。

 

 

11/20 40日後

全体的に葉っぱが大きく展開してきました。

 

 

一番ライトが良く当たる枝の苞の赤色が濃くなってきています。

光が良く当たるほうが色づきやすいようです。

 

 

 

12/5 56日後

全体的に見ても赤い部分が目立ってきました。

 

苞はすっかり広がってバラのようになり、中央に花のようなものが出てきました。

市販のものほど形はキレイではありませんがウィンターローズっぽくなってきたのではないでしょうか。

 

他の枝でも苞の発生が見られますが、やはり光が良く当たる枝ほど色づいていません。

 

 

もう数日続けたら苞がもっとおおきくなったりするんでしょうか…?

 

 

まとめ

というわけでおよそ60日でポインセチアの短日処理ができました。

今回は円形のさほど大きくないライトを利用したので植物に均等に光が当たらず生育にムラが出てしまいましたが一応短日処理としては成功したといえるんじゃないでしょうか。

こういった箱などを利用する場合、光を全体にいきわたらせるのが課題となりますね。改善案としては箱の内部にアルミホイル等を張って光を反射させる、鉢を中で回して光の当たり具合を調整する、ライトを大型で出力を大きいものに変える等でしょうか。ライトをもう一つ下から照らすのもよいかもしれません。

 

では、今回はここまで。

簡単にできるのでご興味ある方はぜひ試してみてください。

 

 

 

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