クンシランの結実株を購入しましたので株の観察と成長記録を綴ります。
クンシランをお迎えしました
毎年春ごろになると、クンシランが民家の隅で美しいオレンジ色の花を咲かせています。
管理人の近所では殊更育てているお宅が多く、見るたびに素敵だなあ…と思っておったところ…
今年の春、園芸店で素敵な斑入りの株を見かけたのでついにお迎えとなりました。
それがこちらです。
派手ではない程度に斑の入った幅広の葉を持つタイプのクンシランです。
斑に関してはいろいろ評価はあるようですが、管理人はこれくらいの入り方が好みです。
葉が両側に綺麗に広がっているとても美しい株だなあと思います。
見かけてから購入するまで結構な期間迷っていたので花は既に終わり、受粉に成功したのか種らしきものがついています。
花の色はオレンジで、咲き方も一般的だったと思います。
クンシランの観察
株を観察していきます。
ツヤのある肉厚な葉が13枚出ています。
成長点は中央にあり、左右に順番に葉が広がっていくようです。
株の高さは地上部分で30センチほどです。
横には大きく広がっており、およそ40センチほどもあります。
今年咲いた花が受粉したようで、子房が膨らみ始めています。
自家受粉しにくい花なので、隣にあった鉢の花と交配でもしたんでしょうか。
子房の膨らみ方はモノによって差があるようです。
子房は成熟すると赤色に変化します。
クンシランの種類について
クンシランは明治末期に日本に入ってきて様々に交配されているため、品種が様々です。
名前の付いている品種もあれば、適当に交配された株も山ほどあります。
クンシランの品種についてはネットに情報が少ないのでNHK趣味の園芸のよくわかる栽培12か月 クンシランあたりを参照すると良いと思います。
今回お迎えしたクンシラン、葉の幅が広く背丈もそこそこ低いので、分類としてはダルマ系タイプかまたはダルマ系を交配した株かなと思います。残念ながら品種は不明です。
ここからは蛇足ですが…クンシランは原種に近いタイプは葉が細く、草丈も長いものが多いです。
街で見かけるのは原種に近いタイプが多いです。こちらは近所に生えていたもの。
こちらも近所の株。
上の株と葉は似ていますが花の付き方が違います。何かしらの交配種のようです。
街中のクンシランもモノによって形が違ったりするので、注意してみてみると面白いと思います。
夏の管理について
株をお迎えしたのが4月末で、これから季節は夏へ向かいます。
クンシランは原産地の南アフリカでは森の中の木の根元などに生えており、日光にあまり強くありません。強い日差しを受けると簡単に葉焼けしてしまいます。
ついでに冬に屋外で吹きさらしにしておいても葉が傷むので、屋外放置型の株はこんな感じになっていたりします(近所の鉢植え)。
今回お迎えした株は斑入りで特に葉焼けしやすいので、今後は屋外の明るい日陰くらいの場所で管理していきたいと思います。
日陰過ぎても斑が消えてしまうので加減が難しいところですが、葉の様子を見ながら置き場所を調整していきます。
既に新しい葉は斑が消えかけています。園芸店の室内で管理されており光線不足になったためだと思われます。
無事夏を越えられたら11月頃には子房が赤くなってくるはずです。
とにもかくにも夏を無事越えられるかが勝負です。場合によっては室内での管理になるかもしれません。
今回はここまでです。次回に続きます。
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