とりとめもなく様々な植物に手を出している管理人がハーブ栽培にも興味を持ち始めたようです。
というわけで、今回は青いハーブティーで有名なバタフライピーの成長記録です。
バタフライピーとは
バタフライピーは主にハーブティーの原料としてよく知られる、マメ科の植物です。その花を乾燥させたものがハーブティーとして流通しています。
バタフライピーティーは深い青色の液色が特徴です。この青色は主に液中に含まれるアントシアニンの色です。
こちらは家にあったティーバッグのバタフライピーブレンドのお茶を抽出したもの。
ほかにミントとかローズマリーとかレモングラスが混じっているのでちょっと液色が濁っていますがまあまあ青いです。ドス黒いとか言っちゃダメ。
レモン汁を入れるとこの通り赤くなります。これは、レモン汁に液のpHが酸性に傾き、液中に含まれるアントシアニンが変色を起こしたため。
小学校でやったアサガオの色水の色変化の仕組みと同じです。
バタフライピーのお茶を扱うサイト等ではこのアントシアニンがブルーベリーの〇倍!とか謳っているところがありますが、お茶として飲んでそこまでアントシアニンを摂取できるのかというとちょっと疑わしいなあと思っています。
というのも、それらのサイトに出てくるアントシアニン量の比較が同じ重さあたりだったりするので。
ブルーベリーは生食でバクバク食べられるので一度に100g摂るのも可能ですが、お茶1杯のバタフライピーの量はせいぜい1~2gかなと。
というわけで、色の変化を楽しむくらいにしておくと良さそうです。
植物としての性質ですが、耐寒性がありませんが夏の暑さにはとても強い一年草タイプです。
春頃種まきをして夏ごろから開花、秋から結実、真冬に枯れる感じになります。
虫が割とつくらしいので他の植物と隣接する位置で育てるのは避けた方がいいかもしれません。
それでは早速育てていきましょう。
成長記録
種まき(2021/4/1)
栽培に当たり、種を購入しました。種はこのように黒い皮に包まれています。
大きさは長辺3ミリくらい。厚さは1ミリ程度です。
マメ科だけあって豆ですね。
種まき用に小さめのポットに植え付けました。用土は種まき用の土を利用しています。
マメ科のバタフライピーは移植を嫌うので大きめの鉢に直播きしてもよかったのですが、手元で観察したいために小さめのポットに植え付けています。
ある程度育ったら根鉢を崩さないように鉢から抜いてそのまま大きめの鉢に植え付けていく予定。
水を切らさないよう室内の明るめの窓辺で管理します。
植え付けから7日後(2021/4/8)発芽した
植え付けから1週間後、種が発芽してきました。発芽するかちょっと心配でしたが無事出てくれました。
意外と発芽まで早かったです。
植え付けから12日後(2021/4/13)双葉が開く
発芽ののち、茎をぐぐっと伸ばしてきました、現在5センチ程度。
日照が足りないからか、植物の性質なのか細長くなっています。
双葉は豆を二つに割ったような感じで少々厚みがあります。
中央に本葉が出てきました。
順調に育っているようなのでそろそろ屋外管理を始めていこうと思います。
しかし…たしかこの鉢種を5個蒔いたんだけどなあ…発芽率悪すぎませんかね。
植え付けから55日後(2021/5/25)葉が増えてきた
少々日付が飛びまして5月末、バタフライピーは無事成長しております。
背丈は随分伸びまして現在10センチほど。葉の数もずいぶん増えました。
一番上の枝には葉が3枚ついています。
屋外での管理をしているので葉の色も濃くなってきました。
新しい葉も続々出てきそうです。
そろそろ植え替えのタイミングかもしれません。
植え付けから95日後(2021/7/4)つぼみらしきものが
その後、4号鉢に植え替えをしました。マメ科で移植を嫌うので、なるべく根を崩さないようにそのまま植え替えをしています。
順調に成長し、節ごとに葉が展開しております。
4節目になったところでなにやらつぼみのようなものが出ているのを発見しました。
薄い葉状のようなものが2枚、これは花の総苞(そうほう)にあたる部分のようです。総苞とは、蕾を包むように葉が変化したものです。
上から見た図はこんな感じ。一番右側の鉢)
つぼみの出た節よりもさらに先につるは伸びていたりします。
植え付けから104日後(2021/7/13)まもなく開花
総苞の中からがくにあたる部分が出てきまして、さらにその中から花弁の紫色が見えてきました。
この時点ではちょっと黒めに見えます。
植え付けから106日後(2021/7/15)開花
その2日後、見事に開花しました。綺麗な青紫色をしています。
上の写真はカメラの具合で少し色が変わってしまっているので色の正確さでいうと後日撮影したこちらの方が近いです。
花を収穫して構造を見てみます。
おしべやめしべなどの生殖器官は花の中心部の花弁に包まれています。バタフライピーは自家受粉する植物なので、種を取りたい場合は花をそのまま株に残しておけばよさそうです。
花弁を乾燥させてみました。
左が生の花で、右が乾燥させたもの。かなり小さくなります。
乾燥させた花を刻み、コップに150㏄ほどの湯とともに入れて抽出してみます。
花からは青い色素が溶け出してきました。
抽出後。薄い水色になりました。
花1つだけだとさすがにこれくらいしか色が出ないようです。お茶にガッツリ色を付けるなら、カップ1杯につき花3つくらいは欲しいところです。
ちなみに味は…ただのお湯の味がします。他のハーブやレモンなどで味付けしましょう。
その後もちょこちょこ花は咲いていますがさほどペースが速いわけではないので量は期待できそうにありません。
植え付けから141日後(2021/8/19)つるが枝分かれしている
その後も株全体はまっすぐ一本に伸びまして全長2メートル近くになってきています。
鉢も小さいし、そんなに日当たりの良い場所でもないのですが、生育が安定してきたのか株が枝分かれを始めました。もしかしたらここから収穫量が増えるのかもしれません。
やはりもう少し大きい鉢、日当たりのよい場所で管理していればこの枝分かれも早かったのかなあと。来年も育てる気になったら改善していきたいと思います。
今回はここまでです。次回に続きます。

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